カローラセレス。AE100系の1代しか作られなかったカローラ系の4ドアピラードハードトップです。セダンとクーペ(レビン)の間に位置するモデルです。独身時代はクーペに乗っていたけれど、結婚したらクーペでは使い勝手が悪い、かといってセダンに乗るには…という若いファミリーをターゲットに作られた車です。
昭和の終わりから平成にかけて、車高の低いハードトップがはやりました。セレスの兄貴分にはカリーナEDやコロナEXIVがありました。カリーナEDとコロナEXIVは当時馬鹿売れしました。トヨタはその流れに乗り、一回り小さいカローラクラスでもハードトップを出したのです。しかしバブルが崩壊し、ハードトップ人気も翳りが出てきて、1代限りで生産終了となりました。
セレスの最上位グレード(G Type)には4A-GEが積まれています。しかも20バルブ化されています。そのため、このエンジンは86に積まれることが多く、4A-GEのセレスはエンジンだけ取られ、車体は処分…(ToT) 実際この車を譲ってくださった方のもとには、エンジンだけ欲しいという問い合わせがあったそうです。
100系カローラは、開発時期がバブルと重なっており、カローラとは思えない豪華な作りになっています。おそらく歴代カローラの中で最も高級ではないでしょうか。
クーペであるカローラレビンに兄弟車のスプリンタートレノがあるように、セレスにも兄弟車として、スプリンターマリノが存在します。

車名の由来
「COROLLA」はラテン語で「花の冠の意味。」
「CERES」はローマ神話の豊穣の女神「ケレース(CERES)」にちなんでいる。
グレード
F Type:1500ccハイメカツインカムDOHC(5A-FE型)
X Type:1600ccハイメカツインカムDOHC(4A-FE型)
G Type:1600ccスポーツツインカムDOHC(4A-GE型)
それぞれ4速ATと5速MTがある。
(但し1997年6月以降の最終型G Typeは6速MT)
オプション装備
エクストラパッケージ
●マルチインフォメーションディスプレイシステム
●フロントドアカーテシランプ
 ※前期のみ(後期は全車標準装備)
●イグニションキー照明
●ランプ消し忘れブザー
●ウォッシャー連動時間調整式間欠ワイパー
●間欠リヤワイパー
●電動格納式リモコンカラードドアミラー
●ワイヤレスドアロックリモートコントロール
 ※後期のみ
歴史
1991年6月 E10#型セダン・レビンデビュー
1992年5月 セレスデビュー(セダンの1年遅れでデビュー)
1993年5月 E10#型セダン・レビンのマイナーチェンジに伴いセレスも一部改良
1994年5月 セレスマイナーチェンジ(フロントバンパー・グリル、リアテールランプの意匠変更)
1995年5月 E11#型セダン・レビンのフルモデルチェンジにともない、一部改良(セレスはE10#型で継続生産)
1997年5月 G Typeのマニュアルトランスミッションが6速になる
1999年12月 モデルチェンジされることなく、一代限りで廃止



カタログ

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92年デビュー
94年後期デビュー